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■bt-a02429　Steiff ベージュブラウンモヘア・リトルフォックス・テリアドッグ

1880年にドイツでマルガレーテ・シュタイフが創設したシュタイフ社が、おそらく1920年代の終わり頃に製造したぬいぐるみのベージュブラウンモヘア・リトルフォックス・テリアドッグです。1860年代頃にマルガレーテが二人の姉達と自宅の二階で洋裁店を始めましたが、1880年に甥や姪のために制作した小さなゾウのぬいぐるみが評判になって行列ができるほど売れたので洋裁店からぬいぐるみの制作会社に変えたことがシュタイフ社の始まりのようです。こちらは超レアなアイボリーホワイトとベージュブラウンの高級なモヘアで作られたまだ小ちゃな子犬のフォックス・テリアドッグで、つぶらなブラックとアンバーのグラスアイと黒い糸で刺繍されたお鼻の下のお口で首をかしげながらおっかなびっくりで微笑んでいるような表情が可愛くてとてもいい感じです。また、お尻の小さなシッポも可愛いですが、フォックス・テリア(Fox Terrier)しイギリス原産の狩猟犬でキツネを追いかけることを目的に品種改良されたドッグのようです。また、頭と胴体がジョイントされているので顔の向きを変えてあげるとより一層可愛くなりますが、ジョイント部分には丸い木枠が取り付けられているようでとても凝った作りです。1950年代以降のシュタイフ社のぬいぐるみの体の中には新素材の柔らかな感触のラバーが詰められていますが、こちらのフォックス・テリアドッグの体の中は高級なヴィンテージテディベアと同じようにウッドウール(木毛)が詰められていてお腹を押さえるとウッドウールのザクザクした感触がありとても作りがいいですね。左の耳にはシルバーのイヤーボタンとイエロータグは元からないようですが、1940年代以前にはMade in US Zone(アメリカの占領地区での製造)の布タグが付いた製品や厚紙のハングタグだけでボタンやイエロータグのない製品もあったようです。まだ小ちゃな子犬のフォックステリアですが、この子も大きくなったら勇敢な猟犬になるのでしょうか。そんなことはとても考えられないような可愛い大変作りの良いシュタイフ社のリトルフォックステリアです。

■コンディション

モヘアに少し抜けや傷みがありますがきれいです。グラスアイに気になるキズや欠けはなくとてもきれいです。写真のように右の前足の先端に小さな擦れからの穴が一箇所あります。刺繍の糸に切れはなくきれいです。その他、多少の汚れなどありますが破れやほつれはなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。

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