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■bt-a02435　Chiltern Hugmee チルターンハグミー・ゴールデンモヘアテディベア

1908年にロンドンの郊外のチェシャムの町のベリンドンロードでアイゼンマン兄弟の息子達が創設したChiltern Toys(チルターントイ)社が、おそらく1920年代に製造したぬいぐるみのチルターンハグミー・ゴールデンモヘアテディベアです。チルターントイ社は1881年にJosef(ジョセフ)とGabriel Eisenmann(ガブリエル・アイゼンマン)の兄弟がドイツで創設した会社が始まりのようですが、テディベアを初めてイギリスに紹介したのはアイゼンマン兄弟のようです。ドイツのシュタイフ社はおそらく1900年頃からテディベアのぬいぐるみの製造を始めていますが、この当時はイギリスではテディベアの製造はまだされていなくテディベアはドイツから輸入していたようです。しかし、1914年に第一次世界大戦が勃発するとテディベアの輸入ができなくなりテディベアはイギリスで独自に製造されるようになったようです。しかし、戦時中でモヘアなどの材料が不足していたのでイギリス製のテディベアはモヘアの生地の使用をどんどん少なくして製造していったので鼻が短いフラットフェイスのテディベアが特徴となったようです。また、チルターントイ社は1915年からテディベアを製造しているようですが、1923年に発売したHugmee Bear(ハグミーベア)は大変人気があり1950年代までにはイギリスを代表するテディベアとなったようです。こちらは超レアなゴールドの高級なモヘアで作られたフランスのオシャレなアンティークレースのリボンを首に結んだチルターントイ社で最も人気の高いHugmee Bearのテディベアで、つぶらなブラックと琥珀色のグラスアイ(ガラスの目)とダークブラウンの糸でステッチされた四角いお鼻の下のお口で優しく微笑んでいるような表情が可愛くてとてもいい感じです。頭と前脚と後ろ脚がジョイントされているのでいろんなポーズが付けれますが、頭と胴体と脚の中にはウッドウール(木毛)が詰められているので押すとザクザクした感触があります。また、ジョイント部分には丸い木枠が取り付けられていてとてもしっかりとした作りです。また、前足と後ろ足にはプラウンのオイルクロスのパッドが縫い付けられています。また、この時代はまだそれほどモヘアなどの材料が不足していなかったので顔はフラットフェイスではなく爪の刺繍もあります。また、布地のタグはありませんがタグは1950年代頃から付けられるようになりこの時代のテディベアは厚紙製のハングタグが付けられていたようです。長い間チャイルド達の人気者だったのでモヘアは沢山抜けてしまっていますが、イギリスのオールドテディベアの堂々とした貫禄があるチルターントイ社のハグミー・ゴールデンモヘアテディベアです

■コンディション

写真のようにモヘアがほとんど抜けています。向かってお鼻の右下に擦り切れからの小さな破れが少しあります。右の前足のプラウンのオイルクロスのほつれが古い時代にリペアされています。左の前足のオイルクロスに少し破れがあります。左右の後ろ脚のオイルクロスに少し表面の剥がれがありますがほつれや破れはなくきれいです。グラスアイにキズや欠けがなく大変きれいです。お鼻とお口の刺繍に多少の傷みがありますが切れはなくきれいです。右の後ろ脚の爪に一箇所切れがありますが、その他に切れはなくきれいです。その他、多少の傷みや汚れなどありますがほつれや破れはなくオールドテディベアの貫禄があって大変古いベアにしてはとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。

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