チャドバレー社がおそらく1930年代に製造したぬいぐるみのペールブルーボンネット&ドレス・ベビーガールイースターバニーです。チャドバレー社は1800年代の初頭にイギリスのバーミンガムでアンソニー・ジョンソンが創業した印刷会社が始まりのようですが、息子のジョセフがバーミンガム郊外のチャドと呼ばれる川が流れる谷間へ会社を移転したことから社名をChad Valley(チャドバレー)と改称したようです。そして、1938年にはイギリス王室御用達のトイメーカーになったようなので当時のプリンセスやプリンス達はチャドバレー社の玩具で遊んでいたようです。こちらは超レアなペールブルーの綿ローンの生地にホワイトのレース飾りの付いたボンネットのリボンを首に結んで胸元にピンクのお花飾りと袖と胸元にレース飾りの付いたベビードレスを着た高級なアイボリーのモヘアとピンクの柔らかな綿の生地で作られたベビーのガールイースターバニーで、つぶらなペールピンクとレッドのグラスアイ(ガラスの目)とピンク糸で刺繍されたお鼻の下のお口でマミーラビットを見つめながら優しく微笑んでいるような表情がオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、お鼻の横のアイボリーのおヒゲはビニールではなくておそらくヤシ科のシュロで作られているようでとても凝った作りです。また、耳の内側は光沢のあるピンクの綿の生地で作られています。また、ベビードレスの裾にはピンクの糸で刺繍飾りが付けられているのも素敵です。また、ドレスの下にはアイボリーホワイトの綿の生地のシミーズを着てアイボリーのフランネルの生地のダイパー(おむつ)を履いているのも可愛いですね。また、ドレスなどはニューヨークで1923年にBeatrice Alexander(ベアトリス・アレクサンダー)が創設したMadame Alexander(マダム・アレクサンダー)社が、おそらく1940年代に製造したもののようですが、これはママが後からベビーバニーに着せたもののようです。また、ドレスには布タグがありMadame Alexander New Yorkの表示があります。また、頭にはウッドウール(木毛)が詰められているので押すとザクザクした感触があります。また、胴体と腕と脚はおそらく柔らかなカポック(パンヤノキの綿毛)が詰められているようです。また、頭と胴体と腕と脚はジョイントではありませんが、体が柔らかいのでお座りしたり腕を動かしたりできます。チャドバレー社はチャイルド用の玩具を沢山製造しているトイメーカーなので、バニーの目はチャイルド達の安全を考えて1940年代の終わりころからプラスチック製のセフティーアイにしているようですが、こちらは1930年代に製造された古いバニーのぬいぐるみなので目は高級なテディベアと同じようにガラス製のグラスアイです。当時の3月下旬から4月下旬の日曜日のイースター(復活祭)の日は、チャイルド達がカラフルに塗られたイースターエッグ(ゆで卵)を探したりこちらのような可愛いイースターバニーといっしょに楽しく遊んでいたのでしょうね。ペールブルーのボンネットとドレスを着たベビーガールバニーがいるだけでとてもメルヘンチックな気分にさせられてしまいそうな可愛いイギリス王室御用達のトイメーカーの大変素晴らしい超レアな一品です。

グラスアイにキズはなく欠けやヒビもなく大変きれいです。モヘアに多少の抜けがありますがとてもきれいです。お鼻とお口の刺繍に切れはなくとてもきれいです。耳の中には元から針金は入れてありません。向かって左側のおヒゲが抜けて欠損しています。写真のようにドレスの向かって右側の袖に小さな擦り切れからの破れが一箇所あります。ボンネットとドレスに少し色褪せがあり下着類に多少の色焼けがありますが、ほつれや破れはなくとてもきれいです。その他、多少の傷みや汚れなどありますがほつれや破れはなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。