イギリスでおそらく1940年代の終わり頃に製造されたグロウラーが内蔵されたぬいぐるみのゴールデンモヘア・ベビーイングリッシュテディベアです。イギリスは1913年頃まではテディベアはドイツから輸入していましたが、1914年に第一次世界大戦が勃発するとテディベアの輸入ができなくなり1915年頃からテディベアはイギリスで独自に製造されるようになったようですが、イギリスで最初にテディベアを製造したのはFarnell(ファーネル)社のようです。また、戦時中でモヘアなどの材料が不足していたのでイギリス製のテディベアはモヘアの生地の使用をどんどん少なくして製造していったので鼻が短いフラットフェイスのテディベアが特徴となったようです。こちらは大変レアなゴールドのモヘアで作られたフラットフェイスのイングリッシュのベビーのテディベアで、つぶらな琥珀色とブラックのセーフティーアイ(プラスチックの目)と黒い糸でステッチされたお鼻の下のお口で優しく微笑んでいる姿がオシャレで可愛くてとてもいい感じです。頭と胴体と前脚と後ろ脚がジョイントされているのでいろんなポーズが楽しめますが、頭の中にはウッドウール(木毛)とカポック(パンヤノキの綿毛)が混ぜて詰められているようなので柔らかさとザクザクした硬い感触があります。また、胴体と脚の中にはカポックが詰められているようなので押すととても柔らかな感触があります。また、ジョイント部分には全て丸い木枠が取り付けられていてとてもしっかりとした作りです。また、前足と後ろ足にはダークブラウンのベルベットのパッドが縫い付けられていますが、黒い糸の爪は元から付けられていません。また、布地のタグはありませんがタグは1950年代頃から付けられるようになりこの時代のテディベアは厚紙製のハングタグが首に掛けられていたようです。また、製造メーカーについての詳しいことは良く分かりませんが、顔立ちとチャイルド達に安全なセーフティーアイで作られているのでおそらくチャドバレー社のテディベアのようですが断定はできません。イングランドから遥々やって来たフラットフェイスのテディベアですが、一度会ったらもう何処へも帰したくなくなってしまいそうな可愛い大変レアな一品です。

グロウラーは現状では作動しません。モヘアに抜けが少なくとてもきれいです。セーフティーアイにキズやはほとんどなくとてもきれいです。お鼻とお口のステッチにほつれや切れはなく大変きれいです。クロスパッドにほつれや破れはなくとてもきれいです。両方の足首の上部に小さな生地の擦り切れた部分があります。その他、多少の傷みや汚れなどありますがほつれや破れはなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。