1908年にロンドンの郊外のチェシャムの町のベリンドンロードでJosef Eisenmann(ジョセフ・アイゼンマン)が創設したChiltern Hygienic Toys(チルターン・ハイジェニック・トイズ)社が、おそらく1950年代に製造したラトル(ガラガラ)が内臓したピンク&アイボリーホワイトモヘア・ベビーテディベアです。世界で最初にベアのぬいぐるみを製造したのはドイツのシュタイフ社のようですが、シュタイフ社はおそらく1900年頃からベアのぬいぐるみの製造をは始めています。また、この当時はイギリスではTeddy Bear(テディベア)の製造はまだされていなくテディベアはドイツから輸入していたようですが、1914年に第一次世界大戦が勃発するとテディベアの輸入ができなりテディベアはイギリスで独自に製造されるようになったようです。しかし、戦時中でモヘアなどの材料が不足していたのでイギリス製のテディベアはモヘアの生地の使用をどんどん少なくして製造していったので鼻スジが短いフラットフェイスのテディベアが特徴となったようです。また、チルターントイズ社は1915年からテディベアの製造を始めているようです。こちらは超レアなピンクのリボンを首に結んだピンクとアイボリーホワイトの高級なモヘアで作られたベビーのテディベアで、お腹と前足と後ろ足のパッドはアイボリーホワイトのモヘアで作られていてとても素敵です。また、つぶらなダークブラウンと琥珀色のグラスアイ(ガラスの目)とブラックの糸で刺繍された四角いお鼻の下のお口でマミーベアを見つめながら優しく微笑んでいるような姿が可愛くてとてもいい感じです。また、お尻の小ちゃなシッポも可愛いですね。また、頭の中にはおそらくウッドウール(木毛)が詰められているので押すとザクザクとした硬い感触があります。また、胴体の中にはおそらくウッドウールとカポック(パンヤノキの綿毛)を混ぜたようなものが詰められているので押すと柔らかい中にザクザクとした硬い感触があります。また、前脚と後ろ脚の中にはカポック(パンヤノキの綿毛)が詰められているので押すと柔らかな感触があります。また、頭と胴体と前脚と後脚はジョイントではありませんが、前足と後脚の付け根部分はカポックを少なくして作られているので前脚を動かしたり椅子や壁にもたれてお座りすることができます。また、右の後ろ足には白い布タグが縫い付けられていて赤い文字でChiltern Hygienic Toys, Made in Englandの表示があります。また、背中の中にはメタル製の四角い箱形のラトルが内臓されているようなので胴体を持って揺さぶるとカラカランと鳴るので可愛くて思わず抱きしめてしまいそうです。イングランドから遥々やって来たチャイムが内蔵のだピンクとアイボリーホワイトのベビーのテディベアですが、この子が傍にいるだけで気持ちが優しく癒されてしまいそうな大変可愛い一品です。

モヘアの抜けが少なくとてもきれいです。グラスアイにキズや欠けやヒビはなく大変きれいです。お鼻とお口の刺繍に多少の傷みがありますが切れはとてもきれいです。ラトルは本体を揺さぶるとカラカランと鳴ります。リボンは後から付けられたもので傷みはほとんどなく大変きれいです。その他、多少の傷みや汚れなどありますがほつれや破れはなく大変状態が良くきれいで、Good Conditionです。