アメリカでおそらく1900年代にクリスマス用に製造された厚紙製のリトルガールウッデンペグドール・クリスマスカードです。Peg Doll(ペグドール)はイタリアの南チロル地方のヴァル・ガルデーナの町で作られた木製のドールが始まりのようですが、その後ドイツやオランダやアメリカで多く製作されたようです。また、Peg Doll(ペグドール)の名前はClothespeg(クロスペグ/洗濯バサミ)のペグから付けられたようです。また、初期の頃のペグドールは木製の洗濯バサミの側面に穴を空けて腕になる木の棒を差し込んだだけのものでしたが、その後にお顔の彩色がされ腕や脚はジョイントで動かせるようになったようです。また、ペグドールは衣服を着せられていない状態で販売されていたようなのでチャイルド達は布切れから自分でドレスを作ったようです。また、ペグドールはPenny Doll(ペニードール)とも呼ばれていますが、これは1ポンドの100分の1のペニー(1セント)の価格のドールのことのようです。また、ペグドールは当時は高価なビスクドールが買えない庶民のチャイルド達のドールでしたが、今では世界中で人気が高くてとても高価なドールになっているようです。こちらは超レアなペグドール達がデザインされた三つ折りのChristmas Card(クリスマスカード)で、１枚目の表紙の上部にはXmas.(クリスマス) My dear, Oh, what do you think we hung up our(愛しい人よ、ああ、私たちが何を吊るしたか想像してみて)と書かれていますが、カーテンにサンタさんにプレゼントを入れてもらうためのブルーとオレンジとピンクのソックスを待ち針で留めているペグドール達のイラストがデザインされていてオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、左上にはカラフルな紙のランタンが吊るされているのも素敵です。また、２枚目にはand what we have found!(そして何を見つけたのでしょうか!)の文字と木馬に乗ってラッパを吹いているペグドール、黒い子犬のぬいぐるみと遊んでいるペグドール、きれいなお花飾りの付いたハットをかぶろうとしているペグドール、紙箱に入ったおままごとのティーセットなどのイラストがデザインされています。また、三枚目にはWe danced for joy!!(私たちは喜びのあまり踊りました!!) I hope you are as happy as we are !(私たちと同じくらい幸せでいて下さいね!) from your own Dolly(あなたのドリーより)の文字と楽しそうにダンスしているペグドール達のイラストがデザインサレテイテどれもとても可愛いですね。また、裏面にはfrom Eno to Mollie(イーノからモリーへ)と書かれているようです。120年も前のペグドールのクリスマスカードですが、見ているだけでペグドールが欲しくなってしまいそうな超レアな大変価値ある一品です。

イラストの発色が良くきれいです。写真のように二箇所の折の部分の破れがセロテープで修理されています。その他、多少の傷みや汚れなどありますが折れや破れはなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。