フランスでおそらく1920年代に製作されたボア(木)製のシャノワール・プーペロゼボアルモワールです。こちらは大変レアな無垢材で製作されて淡いロゼ(ピンク)に塗装されたプーペ(ドール)用のArmoire(アルモワール/キャビネット)で、本体には三段の棚があるのでプーペの小物を飾るのにとても便利ですが、本体のフォルムは1900年代頃から流行った曲線的なアール・ヌーヴォーと1910年代の半ば頃から流行した直線的なアール・デコの折衷デザインがとても素敵です。また、本体の下部には四角い取っ手のあるヒンジで開け閉めができる両開きの扉がありますが、扉には二匹のシャノワール(黒猫)がデザインされていてオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、扉の中はとても広いので埃をかぶらないでプーペの衣類や小物が収納できてとても使い勝手がいいようです。また、向かって左側の扉の木部の小さな欠けが、寄木細工のようにきれいに修理されたてますが、おそらく古い時代にフランスの玩具職人が直したようです。また、ヨーロッパでは昔からシャノワールは「魔法の猫」といわれているようですが、シャノワールが道を横切ったり家に住みついたりすると幸せがやって来るといわれているようです。フランスやドイツのビスキュイプーペ(ビスクドール)やテディウルス(テディベア)といっしょにプーペの小物を飾るのにとても便利ですが、当時のパリのアパルトマンの雰囲気でオシャレに使いたい素敵なシャノワール・プーペロゼボアルモワールです。(小物は付属しません)

シャノワールのイラスに剥がれはほとんどなく色褪せもほとんどなくとてもきれいです。ロゼの塗装が色褪せていますが、扉の内側はきれいなロゼの色が残っています。写真のように扉の欠けが修理されています。向かって右側面の板の正面部分が少し縦におそらく乾燥からの割れで欠損していますが強度には全く問題ありません。扉のヒンジに壊れはありません。虫食いの跡はありません。その他、多少の傷みや塗装の剥がれや汚れなどありますが欠けや割れはなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。