フランスにあるB. B.社がおそらく1920年代に製造したホウロウ製のルージュ&ブランシュレイユールギルロンドテイエールです。B. B.社はフランス人の兄弟がオーストリアでホウロウ製品の製造販売を始めたB. F.社が始まりで、その後チェコスロバキアやフランスで製造するようになり社名をB. B.社と改称したようです。こちらは大変レアな中央部分が高く盛り上がったフタの付いたブランシュ(ホワイト)にルージュ(レッド)のトリムが美しいテイエール(Theiere/ティーポット)で、本体には可愛いルージュとジョーヌ(イエロー)のお花とヴェール(グリーン)の葉のギルロンド(ガーランド/花飾り)のパターンがデザインされていてエレガントでオシャレでとてもいい感じです。また、フタと本体のルージュのレイユール(ストライプ)の柄とギルロンドのルージュとジョーヌの花はホウロウを盛り上げたレリーフで立体感がありとても凝った作りです。底面にはB. B.社のマークと7 B. B. 14041の表示があります。本体の背面には写真のように円や楕円などのフォルムのホウロウの剥がれが三箇所ありますが、ギルロンドとレイユールの模様がほとんど同じような塗料できれいに彩色してあるので遠くから見るとホウロウが剥がれがあることが分からなく驚いてしまいます。さすがにフランス人達は昔から古い物をリペアしながら大切に使い続けますが、芸術の盛んな国だけあって模様を描くのもとても上手ですね。こちらと同じシリーズにはSucre(シュクレ/シュガー)、Farine(ファリーヌ/小麦粉)、Cafe(カフェ/コーヒー)、Pates(パッツ/パスタ)、Chicoree(チコリー)、Poivre(ポワブル/ペッパー)などのポ(ポット)や大変レアなセルボワット(ソルトボックス)、アリュメットボワット(マッチボックス)、カフェティエール(コーヒーポット)などもあるので少しずつ揃えていくとオシャレで楽しいですね。B. B.社の美しいデザインにうっとりしてしまいそうなルージュ&ブランシュレイユールギルロンドテイエールです。

写真のようにフタの取っ手と下部と注ぎ口の先端と持ち手と底面のフチの多少のホウロウの剥がれがサビ止め用の白い塗料で塗られています。本体の背面中央の三箇所のホウロウの剥がれた部分がサビ止め用の白い塗料で塗ってから赤と緑と黄色と黒の塗料でギルロンドとレイユールの模様が描かれています。中は紅茶の汚れとサビが少しあります。その他、多少のホウロウの剥がれなどありますが割と状態が良くきれいで、Good Conditionです。(塗料が塗られていますので火にかけてのご使用はできません)