ドイツのニュルンベルクで1877年にErnest Nister(アーネスト・ネスター)が創設したアーネスト・ネスター出版社が、おそらく1920年代に製造した未使用の厚紙製のロートカピヒェン・ハリエット・ベネットポストカルテです。こちらは超激レアなアーネスト・ネスター出版社のロンドン支社がイギリスで販売したRotkappchen(ロートカピヒェン/赤ずきんちゃん)のお話の楽しいイラストがデザインされたPostkarte(ポストカルテ/ポストカード)で、表面には森の家に住んでいる病気のおばあさんにコルプ(バスケット)に入った葡萄酒とクーヘン(焼き菓子)と途中の森の道で出会った親切そうな悪いヴォルフ(オオカミ)に騙されておばあさんのために摘んできたきれいなお花を持って森の中の川の橋を渡っているロートカピヒェンのイラストがデザインされていてオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、こちらのイラストを描いたのはおそらくイギリスの1828年生まれの女流画家のHarriet Bennett(ハリエット・ベネット)のようです。ハリエット・ベネットは大変人気のある画家ですが、彼女はロンドンのフォレスト・ヒルで子供達を題材とした水彩画の制作活動をしていたようです。また、1877年から1892年頃まではロンドンのロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ(王立芸術院)の美術館で多くの彼女の作品が展示されていたようです。また、イラストは全て特色インクを使った高価な石版印刷で刷られているのでイラストの発色が良くとてもきれいです。また、裏面には英語でPost Card(ポストカード) The address to be written on this side(こちら側に記入する住所)の表示があります。ロートカピヒェンのお話はフランス人のシャルル・ペローが1697年に出版した「ペロー童話集」の中にありますが、1812年頃にドイツ人のグリム兄弟がキンダー(子供)達のために可愛くリメイクして有名になったようです。ハリエット・ベネットの子供達の水彩画はとても可愛いので人気が高いようですが、ロートカピヒェンの水彩画になると大変珍しくて超激レアですね。ドイツで歴史のあるセアーネスト・ネスター出版社が製造した大変可愛いロートカピヒェン・ハリエット・ベネットポストカルテです。

イラストの発色が良くとてもきれいです。写真のように上部に縦に7ミリ位の折れスジがあります。左下の角の小さな破れが古い時代にマスキングテープで修理されています。その他、多少の傷みや汚れなどありますが折れや破れはなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。