ドイツのベルリンのモアビット地区にあるVoigt Caffee(フォークトカフェ)社が、おそらく1900年代に販売促進用に制作した厚紙製のロートカピヒェン&シュネーヴィトヒェン・メルヒェングランツビルダー4ゼッツです。ドイツで歴史のあるフォークトカフェ社は、カフェやチコリーの製造で有名なようです。こちらは超レアなRotkappchen(ロートカピヒェン/赤ずきんちゃん)とHansel und Gretel(ヘンゼル・ウンド・グレーテル)とDornroschen(ドルンレースヒェン/眠れる森の美女)とSchneewiltchen(シュネーヴィトヒェン/白雪姫)のメルヒェン(おとぎ話)の楽しいイラストとお話がデザインされたGlanzbilder(グランツビルダー/トレーディングカード)の4枚のゼッツ(セット)で、本体の表面にはBerliner Cichorien Fabrik(ベルリンのチコリー工場) A:G, Vorm H. L. Voigt(フォークト)とBerlin Moabit(ベルリン・モアビット)の文字がデザインされています。また、ロートカピヒェンのグランツビルダーには病気のおばあさんの家に行く途中の森の道で親切そうな悪いヴォルフ(オオカミ)に出会ったロートカピヒェン、ヘンゼル・ウンド・グレーテルのグランツビルダーには森のお菓子の家を食べているヘンゼルとグレーテルと悪い魔女、ドルンレースヒェンのグランツビルダーには祝宴に招待されなかった魔法使いの魔法で長い眠りについていましたが王子の口づけで眠りから覚めた王女、シュネーヴィトヒェンのグランツビルダーには毒の入ったりんごを食べて死んでしまったようなシュネーヴィトヒェンを心配そうに見ている7人の小人達のイラストがデザインされていてオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、イラストは全て特色インクを使った高価な石版印刷で刷られているので百年以上経ってもイラストの発色が良く大変きれいです。また、裏面のお話は、Es war einmal eine kleine susse Maid, die trug ein ihr von der Grossmutter geschenktes rotes Kappchen von Sammet und wurde deshalb "Rotkappchen" genannt.(昔々、おばあさんからもらった赤いベルベットの頭巾をかぶった可愛い女の子がいました。そのため「赤ずきんちゃん」と呼ばれていました・・・)、"Hansel und Gretel" hatten sich im Walde verirrt und hatten argen Hunger.(「ヘンゼルとグレーテル」は森で迷ってしまい、とてもお腹が空いていました・・・)、Es lebte einmal ein Konigspaar, welches ein wunderhubsches Tochterlein mit Namen "Dornroschen" hatte.(昔、ある国王夫妻に「眠れる森の美女」という名の美しい娘がいました・・・)、Es war einmal eine Konigin, die hatte ein Stieftochterlein, das war so weiss wie Schnee, so rot wie Blut und so schwarz wie Ebenholz und wurde darum "Schneewittchen" genannt.(昔々、雪のように白く、血のように赤く、黒檀のように黒い継娘を持つ女王がいました。それで、「白雪姫」と呼ばれていました・・・)と始まるようでとても楽しそうですね。また、裏面の下部は1879 1896 Preisgekronter(1879年と1896年の受賞歴) Voigt Caffee, ist an Gut und Ausgiebigkeit unubertroffen(品質と味わいは最高です)などの表示があります。ドイツのロートカピヒェンなどのグランツビルダーは大変人気が高いのでなかなか入手が難しく高価なものになってきていますが、こちらももしかして高値がつくと嬉しいですね。見ているだけでメルヒェンの可愛い世界に引きずり込まれてしまいそうな超レアな大変価値ある一品です。

イラストの発色が良く大変きれいです。その他、僅かな傷みや汚れなどありますが折れや破れはなく大変状態が良くきれいで、Good Conditionです。