フランスでおそらく1890年から1910年代に製造されたGrigny(グリニー)のファイアンス(陶磁器)のブルーフォンセイロンデール・ファイアンスソーシエールです。リヨンから南へ20kmほど行ったローヌ川沿いのGrigny(グリニー)の町で、おそらく1830年代頃にDecaen(デカン)兄弟が陶器工場を創設したのがグリニーのファイアンスの始まりのようです。また、こちらのファイアンスはカオリンを混ぜて白くして耐久性を高めているようです。こちらは超レアなお料理のソースを入れるためのソーシエール(Sauciere/ソース入れ)で、楕円形のアシェット(お皿)の上に舟のようなフォルムの底の深いアシェットを載せられたように作られています。また、本体には大空を楽しそうに飛んでいるような22羽のブルーフォンセ(ダークブルー)のイロンデール(ツバメ)と枝に止まった2羽のイロンデールがデザインされていてデザインクオリティーが高くてエレガントでオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、底面にはグリニーのマークがあり王冠マークとその下の紋章には斜めにタスキを掛けた中に陶磁器の水差しがデザインされているようです。また、Terre de Feu de Grigny(テール・ドゥ・フー・グリニー)の表示もありとても素敵です。また、マークのデザインも年代によって異なり沢山あるのでこちらも色々と調べてみるのも楽しいですね。また、イロンデールは幸せを運ぶ鳥と言われていますが、沢山の幸福を運んできてくれると嬉しいですね。まだまだソーシエールとして十分に使えそうですが、フルールセッシェ(ドライフラワー)などを入れて飾ったりするのもオシャレで大変素晴らしいブルーフォンセイロンデール・ファイアンスソーシエールです。

イロンデールのイラストの発色が良くとてもきれいです。写真のように縦9ミリ横27ミリと縦3ミリ横7ミリ位の浅い欠けがあります。その他、多少の傷みや汚れや使用からの小さな欠けが僅かにありますがとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。