ドイツでおそらく1930年代から1950年代頃に製造された木材とホウロウとアルミとメタルとガラスと厚紙で製作されたプッペンキュッヒェンシュランク&キュッヒェンヘルファーゼッツです。ヨーロッパのプッペンシュトゥーベン(ドールハウス)の歴史はとても古いようですが、特に木材の豊富なドイツではプッペンシュトゥーベンやプッペ(ドール)用のメベール(家具)などは製作技術が大変高かったのでとても人気があったようです。こちらは超レアなプッペンキュッヒェ(ドールキッチン)用に無垢材で製作されたヴァイス(ホワイト)に塗装されたKuchenschrank(キュッヒェンシュランク/食器棚)とKuchenhelfer(キュッヒェヘルファー/キッチンツール)のゼッツ(セット)で、キュッヒェンシュランクには二段の棚があり側面は1900年代頃から流行ったアールヌーヴォーの曲線的な飾り板が付けられています。また、本体の下部には真鍮の取っ手のある開き扉がありますが、扉は1910年代の半ば頃から流行したアール・デコの直線的な雰囲気でデザインされていてアールヌーヴォーとアール・デコの折中されたデザインがオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、本体の上部にはバルーセン社のBambini(バンビーニ/子供)ビスケットの紙箱とMaggi(マギー)社の牛の顔がデザインされたKlare Fleisch Suppe(ミートスープ)の紙箱とBirkel(ビルケル)のパスタの紙箱が並べられています。また、上段の棚にはアルミ製のシュッセル(ボウル)とDr. Mampes Bittere Tropfen(マンペスの苦い液体)と書かれたエティケット(ラベル)が貼られたリキュールの瓶とアルミ製のフタ付きのトプフ(鍋)が置かれています。また、下段の棚の壁板にはケルー(レードル)を掛けるバーがあり左からアルミ製のケルー、メタル製のショーンルフェル(スキマー)とフライ返しとケルー、アルミ製のショーンルフェルが掛けられています。また、その横にはケーズ(チーズ)おろし器が壁板に立て掛けられていてシーブ(コランダー)も壁板に掛けられています。また、棚にはホウロウ製のヴラウ(ブルー)とヴァイスのフタ付きのトプフとヴラウのタブレット(トレイ)、Mampe Halb und Halb(マンペスハルプウントハルプ) Deutsches Erzeugnis(ドイツ製品)の文字と馬車のイラストがあるエティケットが貼られたリキュールの瓶が置かれてとても素敵です。また、キュッヒェンシュランクの前にはアルミ製のアイマー(バケツ)と赤い木製の持ち手が付いたミルヒベヘルター(ミルクコンテナー)、メタル製のブラウグリュン(ブルーグリーン)のシャウフェル(塵取り)が置かれていますがどれを見ても手抜きのない素晴らしい作りでうっとりと長い間見とれてしまいキンダー(チャイルド)だった頃の楽しい思い出が蘇ってきそうです。母から娘へと代々受け継がれてきた素晴らしいプッペンキュッヒェンシュランクとキュッヒェンヘルファーのゼッツはこれからも大切にしていきたい超レアな最高に価値ある一品です。(猫と少女人形は付属しません)

キュッヒェンシュランクの壁板の上部に縦に70ミリ位の乾燥からの自然にできた割れがありますが強度には全く問題ありません。紙箱に多少の汚れがありますが破れや壊れはなくとてもきれいです。馬車のイラストのエティケットに少し破れがありますが二本の瓶に欠けやヒビはなくとてもきれいです。キュッヒェヘルファーに多少の傷みとホウロウ製品に多少のサビがありますがとてもきれいです。その他、多少の傷みや塗装の剥がれや汚れなどありますがとても壊れはなく状態が良くきれいで、Good Conditionです。