ドイツで1876年にTheodor Stroefer(セオドア・ストローファー)が創設したニュルンベルクにあるTheo. Stroefer's Kunstverlagr(セオドア・ストローファーアート出版社)が、おそらく1890年代に製造した厚紙製のロートカピヒェン・ハリエット・ベネットポストカルテです。こちらは超激レアなRotkappchen(ロートカピヒェン/赤ずきんちゃん)のお話の楽しいイラストがデザインされたPostkarte(ポストカルテ/ポストカード)で、表面には森の家に住んでいる病気のおばあさんにコルプ(バスケット)に入った葡萄酒とクーヘン(焼き菓子)と途中の森の道で出会った親切そうな悪いヴォルフ(オオカミ)に騙されておばあさんのために摘んできたきれいなお花を持っておばあさんの家の扉のかんぬきの紐を引っ張っているロートカピヒェンのイラストがデザインされていてオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、おばあさんの煉瓦の家の庭にはきれいな赤いローゼ(ローズ)のお花が沢山咲いているのも素敵ですね。また、表面の下部には、Nurnberg(ニュルンベルク) : Theo. Stroefer's Kunstverlag(アート出版社) Aquarell Postkarte(水彩はがき) Serie Ⅳ(シリーズ4) Kinder(子供) No. 313の表示があります。また、18.11. 99.(1899年11月18日)と手書きされています。また、こちらのイラストを描いたのはおそらくイギリスの1828年生まれの女流画家のHarriet Bennett(ハリエット・ベネット)のようです。ハリエット・ベネットは大変人気のある画家ですが、彼女はロンドンのフォレスト・ヒルで子供達を題材とした水彩画の制作活動をしていたようです。また、1877年から1892年頃まではロンドンのロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ(王立芸術院)の美術館で多くの彼女の作品が展示されていたようです。また、裏面にはPostkarte(ポストカード)の表示と切手には18.11. 99.の消印があります。また、Frau Elizabeth Leisy, Lindenhofstrasseと手書きされているのでおそらくブレーメンのリンデンホーフ通りに住んでいるエリザベス・ライジー夫人宛に投函されたもののようです。また、読みづらいPostkarteのアルファベットは、15世紀頃にデザインされて中世のヨーロッパで広く使われいた格調高いフラクトゥール書体のようです。また、フラクトゥール書体は20世紀になるとほとんどのヨーロッパでは使われなくなったようですが、ドイツだけは1940年代頃まで使われていたようです。ロートカピヒェンのお話はフランス人のシャルル・ペローが1697年に出版した「ペロー童話集」の中にありますが、1812年頃にドイツ人のグリム兄弟がキンダー(子供)達のために可愛くリメイクして有名になったようです。ハリエット・ベネットの子供達の水彩画はとても可愛いので人気が高いようですが、ロートカピヒェンの水彩画になると大変珍しくて超激レアですね。ドイツで歴史のあるセオドア・ストローファーアート出版社が製造した大変可愛いロートカピヒェン・ハリエット・ベネットポストカルテです。

イラストの発色が良くとてもきれいです。その他、多少の傷みや汚れなどありますが折れや破れはなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。