フランスで1911年にMarcel Pintel(マルセル・パンテール)が創設したPintel(パンテール)社が、おそらく1940年代の終わり頃に製造したブルイーター(グロウラー)が内蔵したぬいぐるみのオークルジョーヌレーヌ&ルージュブランヴルール・テディウルスです。パンテール社はフランスで最も古いTeddy Ours(テディウルス/テディベア)の製造会社のようです。また、1930年代頃まではドイツ製のウルス(ベア)のぬいぐるみのように本物のようなリアルなテディウルスを製造していましたが、1940年代頃からはフランスらしい色鮮やかなテディウルスを製造しているようです。こちらは超レアなエクリュ(生成り)のアラベスク模様のドンテル(レース)のリュバン(リボン)を首に結んだオークルジョーヌ(イエローオーカー)のレーヌ(ウール)で作られたたテディウルスで、つぶらなノワール(ブラック)と透明なガラスの目とブラングリ(ブラウングレー)の糸で刺繍されたお鼻の下のお口で優しく微笑んでいるような表情がオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、耳の内側と前足と後ろ足のパッドがルージュブラン(レッドブラウン)のヴルール(ベルベット)の生地で作られているのもオシャレで素敵です。また、体の中は全て硬いザクザクとした木毛が詰められているようです。また、頭と胴体と前脚と後脚がジョイントされているのでいろんなポーズが付けれますが、ジョイント部分には丸い木枠が取り付けられていて大変しっかりとした作りです。フランスのテディウルスは頭と胴体がジョイントされているものは少ないですが、ジョイント部分に丸い木枠が取り付けられているものもとても少なく、さすがにパンテール社のテディウルスは作りが大変いいですね。また、フランス製のウルスには珍しいブルイーターがお腹の中に内蔵されているようですが、本体を揺らすとカラカラと動きますが今は「グァー」と鳴いてはくれません。また、布地のタグはありませんがタグは1950年代頃から付けられるようになりこの時代のテディウルスは厚紙製のタグが付けられていたようです。フランスのテディウルスはJPM(ジ・ペ・エム)社のように耳の外側と内側が対照的な色合で作られているものが多いですが、こちらもオークルジョーヌとブランの耳とブラングリのお鼻とお口の色合いがフランスらしくてとてもオシャレです。また、JPM社のテディウルスにとてもよく似ていますが、パンテール社のテディウルスも大変珍しくてやはり超レアですね。フランスで歴史のあるパンテール社の大変可愛い一品です。

ガラスの目にキズはなく欠けやヒビもなく大変きれいです。オークルジョーヌのレーヌに抜けは少なくとてもきれいです。お鼻とお口の刺繍に多少の色褪せがありますが切れはなくとてもきれいです。ルージュブランの耳とパッドにほつれや破れはなくとてもきれいです。ジョイントに壊れはありません。ブルイーターは現状では作動しません。リュバンは後から付けられたものでで多少の傷みや汚れがありますが切れはなくきれいです。その他、多少の傷みや汚れなどありますがほつれや破れはなく大変状態が良くきれいで、Good Conditionです。