チェコスロバキアにあるDuco(デュコ)社が、おそらく1940年代の終わり頃に製造してフランスに輸出したホウロウ製のブルー&ブランシュポワ・テポです。こちらは超レアな丸く盛り上がったフタの付いたThe(テ/紅茶)を入れるために作られたポ(ポット)で、ブルーの本体にはブランシュ(ホワイト)の吹き出しのような枠の中にブルーにノワール(ブラック)の縁取りがある釉薬で盛り付けされた立体的なTheのロゴとブランシュのポワ(水玉)模様がデザインされていてオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、底面にはDuco BGB アンクル(錨)のシンボルマークとImporte de Tcheco-Slovaquie(チェコスロバキアからの輸入)のフランス語の表示があります。当時のチェコスロバキアの首都は東欧のパリと呼ばれるほど美しい町並みのプラハ(現在のチェコ共和国の首都)ですが、チェコスロバキアはヨーロッパの中でもドイツに負けないくらい製造技術が高かったようです。また、ホウロウ製品や磁器製品の製造技術も高くフランスのB. B.社の製品にもチェコスロバキアで製造されているものが多くあります。こちらと同じシリーズにはSucre(シュクレ/シュガー)、Cafe(カフェ/コーヒー)、Farine(ファリーヌ/小麦粉)、Pates(パッツ/パスタ)、Epices(エピス/スパイス)などやポルトユストンシーレ(レードルラック)もあるので沢山コレクションすると楽しいですね。キュイズィーヌ(キッチン)以外にも飾りながら小物の収納に使ったりすると素敵でチェコスロバキアやフランス文化のゆったりとした時の流れを感じさせてくれます。さすがにチェコスロバキアやフランスのホウロウ製品は昔からデザインクオリティーが高くてエレガントな雰囲気がとても素敵ですね。まだまだこれからも長く使えそうなチェコスロバキアからフランスに輸出されたポワ模様がオシャレで可愛い一品です。

ブルーとブランシュの発色が良く水玉模様が大変きれいです。フタの取っ手とフチの僅かなホウロウの剥がれた部分にブルーのサビ止めの塗料がとてもきれいに塗られていますが、本体にはホウロウの剥がれはなく大変きれいです。中はホウロウの剥がれがなく大変きれいです。その他、僅かな汚れなどがありますがサビはなく大変状態が良くきれいで、Good Conditionです。