フランスにあるB. B.社がおそらく1930年代に製造したホウロウ製のブルー&ブルーフォンセダミエ・ブランシュシュクレポです。B. B.社はフランス人の兄弟がオーストリアでホウロウ製品の製造販売を始めたB. F.社が始まりで、その後チェコスロバキアやフランスで製造するようになり社名をB. B.社と改称したようです。こちらは大変レアな中央部分が高く盛り上がったフタの付いたSucre(シュクレ/シュガー)を入れるために作られたキュイズィーヌ(キッチン)用のポ(ポット)で、ブルーフォンセの縦縞模様のある爽やかなブランシュ(ホワイト)地の本体にはSucreのブルーフォンセのロゴがデザインされていますが、吹き出しのようなロゴの周りの枠も可愛いですね。また、ブルーとブルーフォンセのダミエ(市松)模様が釉薬で盛り絵付けされた立体的なレリーフでデザインされていてオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、フタのブルーフォンセの縞模様も可愛いですね。また、底面にはB. B.社のマークと2と3659の表示があります。また、ホウロウの剥がれは僅かにあるだけでこんなにホウロウ剥がれの少ないポワブルポは大変珍しく大切に扱われていたようです。フランスではダミエ模様は1871年に創業したスパゲティ製造会社のLustucru(ルュステュクルュ)社が、パッケージデザインに使っていたこちらと同じブルーとブルーフォンセのダミエ模様が有名ですが、フランス人達はダミエ模様といえば大好きなルュステュクルュのスパゲティを思い出すようです。それで、フランスではキュイズィーヌ(キッチン)で使用するホウロウ製品などには美味しそうなイメージのあるダミエ模様が多く使われているようです。こちらと同じシリーズにはFarine(ファリーヌ/小麦粉)、Cafe(カフェ/コーヒー)、Pates(パッツ/パスタ)、Chicoree(チコリー/西洋トチノキの新芽)、Poivre(ポワブル/ペッパー)や超レアなAllumettes Boite(アリュメットボワット)などもあるので全部揃えるとフランスの家庭のキュイズィーヌの雰囲気が漂うようで素敵ですね。当時のパリのアパルトマンのキュイズィーヌのようにオシャレに使いたいB. B.社のダミエ模様がオシャレで大変美しいブルー&ブルーフォンセダミエ・ブランシュシュクレポです。

ブルーとブルーフォンセのダミエ模様の発色が良く大変きれいです。フタの取っ手とフチと下部の多少のホウロウの剥がれた部分にブランシュとブルーフォンセのサビ止めの塗料がとてもきれいに塗られていますが、本体にはホウロウの剥がれはなくとてもきれいです。中もホウロウの剥がれはなくとてもきれいです。その他、多少のキズや汚れなどありますがサビはほとんどなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。