チェコスロバキアにあるDuco(デュコ)社が、おそらく1930年代に製造してフランスに輸出したホウロウ製のルージュ&ブランシュポワ・カフェティエールです。カフェは1800年頃にフランス人のドゥ・ベロワがドリップ式のCafetiere(カフェティエール/コーヒーポット)を考案してそれまでの煮出し抽出から現在のように濾して抽出する方法が発明されカフェの風味が格段に良くなったようです。こちらは超激レアな長い注ぎ口と丸く盛り上がったフタと持ちやすそうな大きな持ち手の付いた一段のカフェティエールで、ルージュ(レッド)のフタと本体にはブランシュ(ホワイト)のポワ(水玉)模様がデザインされていてオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、フタの裏側と本体の内側は全てブランシュでデザインされていて清潔感がありとても素敵です。また、底面にはDuco BGB アンクル(錨)のシンボルマークとTchecoslovaquie(チェコスロバキア)のフランス語の表示と12の数字が書かれています。当時のチェコスロバキアの首都は東欧のパリと呼ばれるほど美しい町並みのプラハ(現在のチェコ共和国の首都)ですが、チェコスロバキアはヨーロッパの中でもドイツに負けないくらい製造技術が高かったようです。また、ホウロウ製品や磁器製品の製造技術も高くフランスのB. B.社の製品にもチェコスロバキアで製造されているものが多くあります。こちらと同じシリーズにはSucre(シュクレ/シュガー)、Cafe(カフェ/コーヒー)、Farine(ファリーヌ/小麦粉)、Pates(パッツ/パスタ)、The(テ/紅茶)、Epices(エピス/スパイス)などやポルトユストンシーレ(レードルラック)などもあるので沢山コレクションすると楽しいですね。このまま飾っても素敵ですがお花を生けて飾ったりしてもオシャレでチェコスロバキアやフランス文化のゆったりとした時の流れを感じさせてくれます。さすがにチェコスロバキアやフランスのホウロウ製品は昔からデザインクオリティーが高くてエレガントな雰囲気がとても素敵ですね。チェコスロバキアからフランスに輸出されたポワ模様がオシャレで可愛い超激レアな一品です。

ルージュとブランシュの発色が良く水玉模様がとてもきれいです。注ぎ口とフタの下部にサビとホウロウの欠けが多少あります。中はカフェの汚れがほとんどなくとてもきれいです。その他、多少のホウロウの剥がれやサビや汚れなどがありますがとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。