フランスのでおそらく1920年代にコンポジションと木綿の生地で製作されたベレー&ローブ・ジュンヌフィーユコンポジションプーペです。コンポジション(おがくずや粘土などをニカワなどで混ぜ合わせて型抜きしたもの)は、ドイツで1840年代頃から製作された頭が磁器で作られたビスキュイプーペ(ビスクドール)の胴体や腕や脚に使われていましたが、その後、製作が難しい磁器の頭に代わって全身がコンポジションで作られたプーペ(ドール)が多く製作されるようになったようです。こちらは超レアな彩色された亜麻色の髪にブルーパール(ペールブルー)のベレー(ベレー帽)をかぶってイヴォワール(アイボリー)地にヴェールムース(モスグリーン)とルージュ(レッド)とブルーフォンセ(ダークブルー)の水玉模様とブルーフォンセの変則的な格子模様のローブ(ワンピース)を着たジュンヌフィーユ(少女)のコポジションプーペで、彩色された美しいブルーの瞳とルージュ(レッド)の口元で優しく微笑んだような表情がオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、ローブの裾に付けられたルージュのリュバン(リボン)飾りも素敵です。また、ローブの下にはヴェールグリ(グリーングレー)のキュロット(ショーツ)を履いているのも可愛いですね。また、頭はコンポジション製で胴体と腕と脚は肌色の生地で作られていて中にはおそらく硬い木毛と柔らかなカポック(パンヤノキの綿毛)を混ぜたのもが詰められているようです。また、胴体と腕と脚が針金でジョイントされているので動かすことができます。また、足にはブルーグリ(ブルーグレー)の生地で作られたショシュール(シューズ)を履いているのもオシャレです。優しそうな美しいブルーの瞳に見つめられているだけでどんどんとコンポジションプーペの世界へ引きずり込まれて行ってしまいそうな大変可愛いベレー&ローブ・ジュンヌフィーユコンポジションプーペです。

コンポジションの頭部に彩色の剥がれはほとんどなく欠けやヒビもなくとてもきれいです。左の腕に多少の擦り切れからの小さな破れがありますが、ベレーとローブとキュロットとショシュールに多少の傷みがありますが色褪せは少なくほつれや破れもなくとてもきれいです。また、ボネやローブは着せながら縫われているので脱がすことはできません。その他、多少の傷みや汚れなどありますがとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。