フランスでおそらく1880年代に制作された木製のカードル(フレーム)で額装されたシャポー&ボネ・コステュームパリジャンパンチュールです。こちらは超レアな1830年頃にパリのブルジョワの御婦人達の間で流行ったChapeau(シャポー/帽子)とCapote(カポット/頭巾)とBonnet(ボネ/ボンネット)の見本のパンチュール(絵)で、ガラスの入ったノワール(ブラック)のカードルの中にはロゼ(ピンク)のシャポーと淡いブルーのカポットとブロン(ブロンド)色のボネが描かれたパンチュールが入れられていてどれもエレガントでオシャレでとてもいい感じです。また、上部には1830 Costumes Parisiens(パリの衣装) 2787の文字が書かれています。また、下部には1. Chapeau de crepe du Magasin de Mme Millet, Boulevart des Italiens No.20.(イタリアン通り20番地にあるマダム・ミレーの店の縮緬のシャポー)と書かれているようですが、パリのイタリアン通りはマドレーヌ寺院に近い所にあるようです。また、2. Capote de gros de Naples du Magasin de Mme Millet.(マダム・ミレーの店のナポリで作られたカポット) 3. Bonnet de blonde.(ブロン色のボネ)などの説明が書かれているのも素敵です。また、パンチュールは全て特色を使った石版印刷で刷られているので発色が良くとてもきれいです。また、カードルの裏面の上部には壁に飾るための金具と掛け紐が付けられています。パリは昔からモード(ファッション)の都として有名ですが、当時の貴婦人達は美しさを競うためにペリュック(かつら)やシャポーやローブ(ドレス)などに大金を使っていたようですが、こんなにオシャレなシャポーやボネを見たら欲しくなってしまいますね。当時のパリの雰囲気でビブロウボワット(装身具箱)やビスキュイプーペ(ビスクドール)などといっしょにオシャレに飾りたい大変素敵な一品です。

パンチュールに多少の色焼けや色褪せがありますが、発色が良くとてもきれいです。カードルに多少の傷みがありますがガラスにキズやヒビはなくとてもきれいです。その他、多少の傷みや汚れなどありますがとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。