ドイツでおそらく1890年代に製作されたツィン(錫)とポルツェラン(磁器)とホルツ(木)製のツィンナーメンスシルト・ホルツゲヴュルツシュランクです。こちらは超レアなおそらく胡桃か栗などの高級な無垢材で作られた7個の引き出しがあるブラウンのラック(ニス)塗装されたGewurz(ゲヴュルツ/調味料)を入れるためのSchrank(シュランク/引き出し棚)で、白いポルツェラン製の丸い取っ手のある引き出しの正面には銀色のおそらくツィン製のシュライフェ(リボン)のようにデザインされたナーメンスシルト(ネームプレート)が取り付けられていますが、ナーメンスシルトにはNelken(ネルケン/クローブ)、Kummel(キュンメル／キャラウェイ)、Mandeln(マンデルン/アーモンド)、Zimmt(ツィムト/シナモン)、Muskat(ムスカーット/ナツメグ)、Pfeffer(プェッファー／ペッパー)、Lorbeer(ロアベーア/月桂樹)の文字がブラックレター書体のエンボスでデザインされていてデザインクオリティーが大変高くてオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、本体の上部にある飾り板も素敵ですね。また、上部と下部の板にはフォルメン(モールディング)加工がされていますが、両側面の板も中央部分が湾曲したフォルムにデザインされていてとても凝った作りです。また、背面の上部には壁掛け用の金具が取り付けられていますが錆びて壁掛け部分は欠損しています。また、ナーメンスシルトがツィン製で取っ手がポルツェラン製のものは大変珍しくてとても高価なようです。さすがにドイツの製品は作りが良くて素晴らしいデザインに仕上げてあるがいいですね。また、無垢材の質感もとても良くて飴色になった木肌がとてもいい感じです。ドイツの古いホルツ製のゲヴュルツシュランクは作りがとてもいいのでドイツでも大変人気が高くて入手が中々難しくなってきているようです。130年も前に製作されたものなのでゲヴュルツ入れとしてはもう使うことはないようですが、アンティーク雑貨の小物の収納に使うととても便利です。工夫次第で色々とオシャレに楽しく使えそうな大変素晴らしい超レアな一品です。

本体の大変古いラック塗装が剥げた木肌が味わいがあってとても素敵です。写真のように向かって左側の上から二段目の引き出しのMandelnのナーメンスシルトの左端が少し欠けて欠損していますがナーメンスシルトはしっかりと固定されています。ポルツェラン取っ手に欠けや割れはなく大変きれいです。引き出しの中にゲヴュルツの汚れはなくとてもきれいです。木部に虫食の跡はありません。その他、多少の傷みや汚れなどありますが木部に欠けや割れや壊れはなく古いものにしては大変状態が良くきれいで、Good Conditionです。