ドイツでおそらく1940年代にOstern(オースタン/イースター)のお祝いのために作られたデッドスックのパピーア(厚紙)製のオースターハーゼ&エンテ・パピーアアイです。こちらは超レアな半分に割れるフタの付いたパピーアで作られたOsterei(オースターアイ/イースターエッグ)で、フタと本体の表面にはオースタンの日に野原のゲルブ(イエロー)の壁にグリュン(グリーン)の木の扉のある家に住んでいるエンテ(アヒル)の所に、ヴァイス(ホワイト)の襟のロート(レッド)のヤッケ(ジャケット)にロート地にヴラウ(ブルー)とブラウンの格子模様のホーゼ(ズボン)を履いたハーゼ(野ウサギ)がコルプ(バスケット)に入った沢山の色鮮やかに彩色されたオースターアイを持ってやって来てオースターアイを一つあげているグランツビルダー(クロモ)が貼られていてオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、扉の横に咲いているヴラウのきれいなお花や扉の呼び鈴や壁の上部に取り付けられたきれいなお花が飾られた巣箱や木の枝に止まってハーゼとエンテを見ている小鳥達や柵の向こうに見える煙突のある赤い屋根の家などがとても丁寧に描かれているのも素敵です。また、フタと本体のフチにはロートの化粧紙が貼られているのもオシャレですね。また、中はベージュ地にドンケルロート(ダークレッド)のお花模様がデザインされているのも可愛いですが、Container made in Western Germanyの表示があります。この時代はまだドイツが東西に分かれてWest Germany(西ドイツ)になる前のようなので「西部ドイツ製のコンテナ」と書かれているようです。当時の3月下旬から4月下旬の日曜日のオースタン(復活祭)の日は、キンダー(子供)達が色鮮やかに塗られたオースターアイを探したりして遊んでいたようですが、オースタンの日にはお気に入りのハーゼやラムのぬいぐるみなどといっしょに飾りたい大変可愛いオースターハーゼ&エンテ・パピーアアイです。

イラストの発色が良く大変きれいです。イラストの白くなって見える部分は全て光の反射です。写真のように本体のフチの内側の化粧紙に多少の剥がれがありますが、これは製造時に糊の付け方が少なかったからのようです。その他、傷みや汚れはほとんどなく破れや壊れはなく美品で大変状態が良くきれいで、Good Conditionです。