チューリンゲン州のオールドルフの町で1871年にGeorg Bahr(ゲオルグ・ベーア)とAugust Proschild(アウグスト・プレシルト)が創設したBahr & Proschild(ベーア＆プロシルト)社が、おそらく1900年代に製作したビスキュイ(ビスク/陶器)製のトリコローブ・ベーア＆プロシルトミニョネットビスキュイプーペです。ベーア＆プロシルト社は素焼きの磁器で作られた水浴び人形の製造で有名なようです。ドイツでビスキュイ製のミニョネットは、 1891年頃からSimon & Halbig(シモン&ハルビッヒ)社が製作を始めたようですが、その後、Kestner(ケストナー)、Alt Beck & Gottschalck(アルト・ベック＆ゴットシャルク)、Bahr & Pröschild(ベーア＆プロシルト)、Hertel Schwab(ヘルテル・シュワブ)、Kammer & Reinhardt(ケマー&ラインハルト)、Kling(クリング)、Bruno Schmidt(ブルーノ・シュミット)、Limbach(リンバッハ)fr-a02577、Hertwig(ハートウィグ)などの会社が製造を始めたようです。こちらは超レアな彩色されたシュヴーブロン(ブロンドヘア)に木綿のユイットルグリ(オイスターグレー)の糸とパステルブルーの糸で手編みされたトリコ(ニット)のローブ(ドレス)を着たミニョネットのフィーユ(少女)のビスキュイプーペで、彩色されたつぶらなノワール(ブラック)の美しい瞳とルージュの口元で優しく微笑んでいる表情がオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、お顔の作りがとても上品できめ細やかな透き通ったような肌の感じがとてもいいですね。また、ローブは鎖編みと長編みで作られていますが、リューシュ(フリル)飾りのような袖口も可愛いですね。また、ローブの下にはブランシュ(ホワイト)のキュロット(ショーツ)を履いているのも可愛いです。また、足には彩色されたブランシュ(ホワイト)のショセット(ソックス)にブラン(ブラウン)のショスュール(靴)を履いているのも素敵です。また、頭も体もビスキュイ製で腕と脚が針金でジョイントされていてるので色々なポーズが楽しめるのがいいですね。また、ローブは脱がすことができないので背中のエンボスを見ることができません。こんなに可愛いミニョネットにはなかなかお目にかかれませんが、つぶらなグリブルーの美しい瞳に見つめられているだけでどんどんとビスキュイプーペの世界へ引きずり込まれて行ってしまいそうな大変可愛い一品です。

お顔の彩色の剥がれが少なくとてもきれいです。ジョイントに壊れはありません。写真のように額に直径2ミリ位の浅い凹みがありますが彩色されているので彩色前の製造時のものです。ローブとキュロットは着せながら縫われているので脱がすことはできませんが、ほつれや破れはなくとてもきれいです。その他、多少の傷みや彩色の剥がれや汚れなどありますが欠けやヒビはなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。