パリ9区のオスマン大通りで1865年にJules Jaluzot(ジュール・ジャリュゾ)が開業したPrintemps(プランタン)百貨店が、おそらく1930年代の終わり頃から1940年代に販売したジュモーやシモン&ハルビッヒなどのビスキュイプーペ(ビスクドール)用の小物のリベリュールデコラシオン・プーペアクセスソワー8アンサンブルです。パリのサンラザール駅の近くにあるプランタン百貨店はポール・セディーユが設計したヴェール(ガラス)工芸のアールヌーヴォーの丸い屋根のある建物ですが、現在では歴史的な建造物となっているようです。こちらは超レアなブランシュ(ホワイト)とブルークレール(水色)の台紙に細いカウチュ(ゴム)紐と紐で留められたPoupee Accessoires(プーペアクセスソワー/ドールアクセサリー)の8個のアンサンブル(セット)で、台紙の上部にはブルーフォンセ(ダークブルー)でAu Printemps Paris (パリのプランタン百貨店) Comptoir de Mercerie(雑貨売り場)の文字がデザインされています。また、台紙には左上からオール(ゴールド)の真鍮製のクール(ハート)にお花のルリエフ(レリーフ)が二つ付けられたアールヌーヴォーデザインの大変凝った作りのDecoration(デコラシオン/飾り物)がありますが、本体の上部と下部には美しいディアマントシュニット(ダイヤモンドカット)されたガラス製の赤いサフィール(サファイア) のような宝石が付けられています。また、中央の二箇所にも小さなディアマン(ダイヤモンド)のようなガラス製の宝石が付けられていて大変素敵です。また、その横にはロゼ(ピンク)のローズのお花と恋文をクチバシに加えて空を飛んでいる白いピジョン(鳩)がデザインされたEcran(エクラン/団扇)がありますが、裏面にはイヴォワール(アイボリー)地にグリ(グレー)のアラベスク模様がデザインされていてとてもオシャレです。また、エクランの周りはオールで縁取りされていますが、ブルーパール(ペールブルー)のリュバン(リボン)とロゼの紐が結ばれたセルロイドの持ち手があり大変凝った作りです。また、その下にはオールのルリエフで作られた二匹のLibellule(リベリュール/トンボ)が向き合った真鍮製のデコラシオンがありとても素敵です。また、左下にはヴェールエムロード(エメラルドグリーン)のペルル(ビーズ)で作られた大変美しいCollier(コリエ/ネックレス)がありますが、留め具は真鍮製のヴィス(ネジ)で作られていてとても作りがいいですね。また、その横にはルージュ(レッド)のリュバン(リボン)が結ばれたイヴォワール(アイボリー)のセルロイドの丸い持ち手にオールのクロッシュ(鈴)とパステルロゼのペルルが付いたべべ(ベビー)のHochet(オシェ/ガラガラ)があります。また、その横にはイヴォワールのセルロイドの輪っかに付けられた真鍮製のシゾー(ハサミ)と太陽の顔のルリエフのChatelaine(シャトレーヌ)の小物があります。また、大きな立派な壺ときれいなお花の咲いたお庭にあるBain d'oiseaux(バン・ドゥ・ゾワゾ/バードバス)で小鳥達が水を飲んだり浴びたりしている姿を見ているイヴォワールブランシュ(アイボリーホワイト)とロゼのローブ(ドレス)を着たマドモアゼルのChromos(クロモ)、首に恋文が付けられた白いピジョンを持っている右手とロゼとルージュのローズのお花と冬景色のクロモが貼られていてどれもデザインクオリティーが高くてエレガントでオシャレで可愛くてとてもいい感じです。当時のプランタン百貨店では、高級なビスキュイプーペを販売していたようなのでこちらのようなプーペアクセスソワーも販売していたのですね。また、当時のプランタン百貨店は高級品の取り扱いが多かったので庶民が気軽にお買い物ができる雰囲気ではなかったようです。また、フランスのジュモーなどのビスキュイプーペは大変作りが良くて高額なので、そのビスキュイプーペが持つアクセスソワーも本物のように大変凝った作りのものが多いのですね。お気に入りのビスキュイプーペと飾りたい超レアな大変素晴らしい一品です。

エクランのイラストの発色が良く大変きれいです。クロモに多少の傷みがありますが発色が良くとてもきれいです。台紙に多少の傷みがありますが折れや破れはなくとてもきれいです。その他、多少の傷みや汚れなどありますが欠けや壊れはなく大変状態が良くきれいで、Good Conditionです。