マサチューセッツ州のボストンとミズーリ州のセントルイスにあるArtstyle Chocolate Company(アートスタイルチョコレート社)が、おそらく1930年代に製造したチョコレートが1ポンド(453g)入っていたティン製のエンゼルゴールドチョコレートティンボックスです。アートスタイルチョコレート社についての詳しいことは良く分かりませんが、1900年代に製造されたチョコレートボックスもあるようなのでアメリカで一世紀以上の歴史のあるチョコレート会社のようです。こちらは大変レアなヒンジで開け閉めできる留め金の付いたフタのあるゴールドのチョコレートボックスで、13ミリの厚みのあるフタの表面にはアールヌーヴォーのアラベスク模様と装飾的な飾り罫がエンボスでデザインされていますが、四人のエンゼル達が羽ばたいているローズガーランドの中の楕円のエンボスの中にはWith Love to Mother(愛をこめてママへ)の文字が書かれていてエレガントでオシャレでとてもいい感じです。また、本体にもアールヌーヴォーのアラベスク模様と装飾的な飾り罫がエンボスでデザインされていますが、左右の側面の下部にはNet weight one pond(正味重量1ポンド)の表示があります。また、フタを開けるとゴールドの裏面のアールヌーヴォーの飾り罫の中にArtstyle Chocolateのロゴがデザインされているのも素敵てせす。また、底面にはManufactured by Artstyle Chocolate Company(アートスタイルチョコレート社が製造) Boston, St. Louis U.S.A.(アメリカのボストンとセントルイス)とMetal Package Corp. of New Yorkののエンボス表示があるのでティンボックスを製造したのはニューヨークにあるメタルパッケージ社のようです。また、四隅にはやはりアールヌーヴォーでデザインされた装飾的な脚が付いていて大変凝った作りです。アメリカでおそらく1914年から制定されたマザーズデーのプレゼント用に製造されたもののようですが、チャイルド達からプレゼントされたチョコレートボックスをママが大切に長い間持っていたもののようで当時のアメリカのチャイルド達の愛情が沢山詰まったチョコレートボックスのようですね。ビスクドールといっしょに飾ったりレターボックスやカードボックスなど工夫次第でいろいろとオシャレに使えそうです。当時のアメリカのチャイルド達のママへの愛情がいっぱい詰まったアートスタイルチョコレート社の素晴らしいエンゼルゴールドチョコレートティンボックスです。

エンゼルやローズガーランドのイラストの発色が良くとてもきれいです。本体のゴールド部分の塗装の剥がれがあります。留め金とヒンジに壊れはなくスムーズに開け閉めできます。底面の脚に多少の緩みがありますがボックスの中の底面で留めている二本のツメに折れはなくしっかりと留まっているので使用には全く問題ありません。その他、多少のキズや汚れなどありますがサビはなく割と状態が良くきれいで、Good Conditionです。