ジャパンでおそらく1960年代に製造されてアメリカで販売されていた陶器製のリトルレッドライディングフード&ウルフ・ミュージカルフィギュアです。こちらは超レアなLittle Red Riding Hood(リトルレッドライディングフード/赤ずきんちゃん)の楽しいお話の場面がデザインされたMusical Figure(ミュージカルフィギュア)で、本体には森の家に住んでいる病気のおばあさんにバスケットに入った焼き菓子と葡萄酒を届けにいく途中の道で親切そうな悪いウルフ(オオカミ)に出会ったリトルレッドライディングフードがデザインされていてオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、ウルフの前にはGrandma's House(おばあちゃんの家)と書かれた道しるべがあるのも可愛いですね。また、本体の下部の台にはオルゴールが内蔵されているので、本体の上部を持って下部の台を右方向へ回してゼンマイを巻き上げるとオルゴールが動き出して「オオカミなんかこわくない」の優しいメロディーが流れ出します。また、本体の正面の下部にはLittle Red Riding Hoodの文字と楽譜がデザインされているのも素敵です。また、底面には滑り止めのモスグリーンの化粧紙が貼られていますが、ラベルも貼られていてa Price(ア・プライス) Import(輸入) Japanの表示がありるので、製造したのはア・プライスという会社なのかも知れません。当時のジャパンでは陶器製のベアやラムのプランターや木製のクッキージャーなどといっしょにこちらのミュージカルフィギュアもアメリカやオーストラリアに輸出していたようです。リトルレッドライディングフードのお話はフランス人のシャルル・ペローが1697年に出版した「ペロー童話集」の中にありますが、1812年頃にドイツ人のグリム兄弟がチャイルド達のために可愛くリメイクして有名になったようです。可愛いメロディーを聴きながらリトルレッドライディングフードとウルフを見ているだけでどんどんとリトルレッドライディングフードの世界へ引き摺り込まれてしまいそうな大変可愛い一品です。

ゼンマイを巻き上げるとメロディーが流れて問題なく動き出します。また、メロディーは少しスローで流れますが、これはゼンマイが少し弱ってきてるのとゼンマイの巻上げ軸に重い本体の上部が載って回っているからのようです。リトルレッドライディングフードの赤いフードは赤色の発色を良くするために製造時に釉薬の上から彩色されているので乾燥からひび割れて欠損した箇所が少しあります。また、おそらくリトルレッドライディングフードの首から背中にかけての割れがとてもきれいに接着されているようです。写真のように赤いフードの下部に小さな欠けと下部の台の角にとても小さな欠けがあります。底面の化粧紙の多少の破れがきれいに修理されています。その他、多少の傷みや汚れなどありますが割と状態が良くきれいで、Good Conditionです。