チェコスロバキアでおそらく1940年代に製作されてフランスで販売されていたロタン(ラタン)とパピエフィセル(紙紐)と板と生地製のパピエフィセル&ロタンオジェ・クロッシェパニエです。こちらは超レアなロタンのオジェ(編み込み)で作られた金属製のルソール(バネ)のようなヒンジでフタが開閉するドンテル(レース)などのCrochet(クロッシェ/かぎ針編み)の道具や素材を入れるためのパニエ(バスケット)で、フタの中央にはおそらく全てロタンで作られた持ち手が付けられています。また、フタと本体の正面には全てロタンで作られた留め具が付けられています。また、フタと本体はラタンで丁寧に編み込まれていますが、フタと本体の中央部分はルージュ(レッド)に彩色されたロタンととパピエフィセルがお飾りで編み込まれていてオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、フタを開けるとフタの裏側には光沢のあるブルゴーニュ(ワインレッド)のソワ(シルク)のような生地が張られていますが、生地の中はふかふかの綿が詰められていて中央にはシゾー(ハサミ)などを留めるためのサンテュール(ベルト)が付けられているのも便利です。また、本体の内側もブルゴーニュのソワのような生地が貼られているのもオシャレですね。また、フタと本体の底面はしっかりとした木材で作られていますが、本体の底面にはイヴォワールブランシュ(アイボリーホワイト)の化粧紙が貼られています。また、1950年代になるとロタンのクロッシェパニエは、パピエフィセルやテニスラケットなどに使われている羊の膓から作られたテュヨー(ガット)などの素材の代わりに製作しやすい当時の新素材のビニールが使われるようになりますが、こちらはビニールが発明される以前のもので大変珍しくてやはり超レアですね。とても使い勝手のいいクロッシェパニエですが、クロッシェパニエ以外にもオシャレな小物入れとしても色々と楽しく使えそうです。とても機能的に作られているのでとても使いやすそうですが、装飾品のように美しくてオシャレなのでお部屋にあるだけで素敵ですね。見ているだけでがクロッシェなどの編み物が楽しくなってしまいそうなオシャレで可愛いパピエフィセル&ロタンオジェ・クロッシェパニエです。

飴色になったロタンがとてもいい雰囲気です。持ち手とヒンジと留め具に壊れはなくフタはスムーズに開閉します。写真のように本体の向かって右端に小さなロタンの欠けが一箇所ありますが、その他に欠けはなくとてもきれいです。パピエフィセルに切れはなくとてもきれいです。フタの裏側と本体の中は傷みや汚れはほとんどなく大変きれいです。底面の化粧紙に少し傷みがあります。虫食いの跡はありません。その他、僅かな傷みや汚れなどありますが壊れはなく大変状態が良くきれいで、Good Conditionです。