パリのサン・ドニ通りでClaude Bresson(クロード・ブレッソン)が1825年に創設したCartier Bresson(カルティエ・ブレッソン)社とフランス北部のベルギーとの国境に近いLille(リール)の町のプラ通りでJulien Thirie(ジュリアン・ティリエ)が1833年に創設したThiriez(ティリエ)社が、1925年に合併して創設されたThiriez & Cartier Bresson(ティリエ&カルティエ・ブレッソン)社が、おそらく1930年代の初め頃にブロデルフィル(刺繍糸)の販売促進用に制作したボア(木)製のトロワティロワール・ブロデルフィルボアボワットです。カルティエ・ブレッソン社とティリエ社は昔から糸や織物の製造で有名なようです。こちらは超レアな手芸店などでブロデルフィル(刺繍糸)を入れるために無垢材で作られたトロワ(三つ)のティロワール(引き出し)のあるBroder Fils Boite(ブロデルフィルボワット/刺繍糸ボックス)で、本体とティロワールの前面はエンボスの模様があるブラン(ブラウン)の生地が貼られていますが、本体の天面には馬とFils a Coudre(縫い糸) J. T. P. F.(Julien Thiry Pere & Fils)の文字のティリエ社のマークとCBのイニシャルと十字架とFils & Cotons(糸と綿布)の文字のカルティエ・ブレッソン社のマークと鍵とFils Lustres Thiriez(糸で有名なティリエ)の文字のティリエ社のマーク、両側面と背面にはThiriez & Cartier Bressonのロゴがオール(ゴールド)の箔押しでデザインされていてデザインクオリティーが高くてオシャレでとてもいい感じです。また、クルミのような硬い高級な木材で作られたブランフォンセ(ダークブラウン)の丸い取っ手のあるティロワールの前面の左側には馬とCBのイニシャルと十字架と鍵のマークがオールの箔押しでデザインされているのも素敵です。また、右側には名札などを入れるための金属で作られたカードル(フレーム)が取り付けられていてとても凝った作りです。また、ティロワールの底面だけは軽くするために厚紙で作られていますが、ティロワールには全て化粧紙が貼られていてとても作りが良いようです。また、本体の向かって左側の上部の内側には0344の製造番号の表示があります。また、底面にはブルーフォンセ(ダークブルー)の化粧紙が貼られています。刺繍糸やドンテル(レース)やラン(リネン)類の収納にとても使い勝手がいいようですが、工夫次第でいろいろと便利に楽しくオシャレに使えそうなティリエ&カルティエ・ブレッソン社の超レアな大変素晴らしい一品です。

オールの箔押しのあるブランの生地にに多少の擦れから傷みがありますが破れはなくとてもきれいです。オールの箔押しに少し剥がれがあります。写真のように下段のティロワールの中に少し薄い汚れがありますが、その他は汚れが少なくとてもきれいです。底面の化粧紙の周りに使用からの小さな破れが多少あります。虫食いの跡はなくとてもきれいです。その他、多少の傷みや汚れやなどありますが生地の剥がれや木部の割れや壊れはなくとても状態が良くきれいで、Good Conditionです。