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■fr-a03734 Printemps ロゼローズ&ミトロジーグレック・ブドワールポルトレットル
パリ9区のオスマン大通りで1865年にJules Jaluzot(ジュール・ジャリュゾ)が開業したPrintemps(プランタン)百貨店が、おそらく1920年代に販売した厚紙と布地で製作されたロゼローズ&ミトロジーグレック・ブドワールポルトレットルです。パリのサンラザール駅の近くにあるプランタン百貨店はポール・セディーユが設計したヴェール(ガラス)工芸のアールヌーヴォーの丸い屋根のある建物ですが、現在では歴史的な建造物となっているようです。こちらは超レアなおそらくBoudoir(ブドワール/淑女の私室)の机の上に置かれていたレットル(レター)やカルトポスタル(ハガキ)などの郵便物を収納するPorte Lettres(ポルトレットル/レターラック)のようですが、ブドワールは貴族の婦人が書き物をしたりお化粧や着替えをするための部屋で、夫でさえ入室できない婦人専用のお部屋のことのようです。また、二つのボワット(ボックス)に仕切られた本体の背面の飾り板はアールヌーヴォーの曲線的なフォルムでデザインされていてとても素敵ですが、本体にはベージュ地にロゼ(ピンク)のローズのお花とブルーの小鳥とミトロジーグレック(ギリシア神話)の模様の布地が張られていてとてもオシャレです。また、本体のフチには金糸が入ったブランフォンセ(ダークブラウン)の糸で編まれたリュバン飾りが付けられているのも素敵です。また、背面の飾り板の中央のブラン(ブラウン)の菱形の中には、ドファン(イルカ)に乗った天使のような少年神のイラストがありますが、こちらはおそらくギリシア神話のメリケルテースが死んだ後に生まれ変わったパライモーンという海神のようでパライモーンは海難者を救い港を守る神として信仰されたようです。また、中央の丸く盛り上がった仕切り板の中央のブランの長方形の中には、おそらく冥界の王のハーデースからの求婚を拒み続けた春をもたらす農耕の女神のペルセポネーが、空腹に耐えかねてハーデースから差し出された冥界のざくろの実を受け取ってしまうイラストがデザインされていてどちらもエレガントでオシャレで可愛くてとてもいい感じです。また、背面と中と外の底面にはヴェールムース(モスグリーン)の布地が張られています。また、底面にはプランタン百貨店の丸いエティケット(ラベル)が貼られていてAu Printemps(プランタンにて) 5.90 Paris(パリ)と書かれているので当時の価格は5フラン9サンチームだったようです。また、当時のプランタン百貨店はブルジョワ達がお買い物をする高価な商品が多く販売されていたので庶民が購入できる商品はほとんどなかったようです。レットルやカルトポスタルの収納にとても便利ですが、当時のフランスのブドワールの雰囲気でクロモやカルト(カード)などを入れて飾っても大変素敵な一品です。
ローズの布地に傷みが少なく発色が良く大変きれいです。ヴェールムースの布地に多少の傷みがありますが発色が良くとてもきれいです。その他、僅かな傷みや汚れなどありますがほつれや破れはなく美品で大変状態が良くきれいで、Good Condition です。
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